もうひとつの《フィガロの結婚》~アンダースタディ公演キャストからのレポート~

10月21日に行われた聖徳オペラ《フィガロの結婚》。本公演での学生たちの活躍については、11月16日のブログでレポートしました。

さて今日は、本番の翌週に行われた、アンダースタディによるもうひとつの《フィガロの結婚》のレポートををお届けしましょう。アンダースタディとは、本キャストが都合により稽古時に歌唱しない場合に、代役を引き受ける歌い手のことです。

今回の本公演には、それぞれの女声キャストにアンダースタディの学生が付いていました。もうひとつの《フィガロの結婚》の公演は、その学生たちによって演奏会形式で行われました。演技のつかない演奏会形式とはいえ、女声キャスト以外の男声出演者はなんと贅沢なことに、本公演でそれぞれの役を歌い演じた先生方!

演奏した学生たちは、先生方との共演に緊張しながらも、生き生きと演奏していました。客席では、後輩たちが目をキラキラ輝かせて聴いていました。きっと、来年は自分も・・と夢を膨らませながら真剣に耳を傾けていたことでしょう。

アンダースタディ公演3

では、もうひとつの《フィガロの結婚》に出演した学生たちに、感想を聞いてみましょう。

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✿1、2幕スザンナ役 大学院博士前期課程1年生
 春学期から《フィガロの結婚》スザンナ役として、第1、2幕のアンダースタディ稽古をつけていただき、ひとりの役を集中して学べたことで、オペラの難しさ、楽しさ、スザンナの魅力をより深く知ることができました。本公演のソリストの先生方との共演は、夢のような時間でした。反省点は多々ありますが、それも含めてこれからの勉強に生かしたいと思います。ソリストの先生方、指導してくださった先生方、一緒に練習してくださった同じアンダースタディの先輩方、本公演は終わったのにナレーションや合唱をしてくださった皆様、ありがとうございました。

アンダースタディ公演1

✿3、4幕スザンナ役 大学院博士前期課程2年生
 今回アンダースタディとしてスザンナ役を勉強させていただきました。アンダースタディとしての役割や現場で起きることなどをあらかじめ先生から伺い、その責任の重さに身の引き締まる思いで臨みました。実際には稽古場で歌うことはありませんでしたが、見ながら動きを覚えるのは大変だと実感しました。しかしそれと同時に、ひとつの役を全曲勉強することの楽しさも味わいました。国内外の第一線で活躍中の素晴らしい先生方と歌わせていただいたのは、本当に幸せな時間でした。演奏会形式で動きなどはありませんでしたが、存在だけで役を体現されているような先生方からエネルギーを間近に受けて歌うことが出来ました。今回の学びを今後の勉強に生かしていこうと思います。

✿伯爵夫人 大学院博士前期課程2年生
 今回、素晴らしい機会を作っていただいたことに感謝の気持ちでいっぱいです。憧れの先生方と肩を並べて一緒に演奏できるなんて、まさに夢のような時間でした。この公演では悔しいことも数多くありましたが、あぁなんて楽しいんだろう、と幸せな気持ちを噛み締めながら歌っておりました。第4幕のフィナーレでは、もう終わってしまうのか、まだ終わってほしくないと、名残惜しい気持ちを抑えることができず、涙をぐっと堪えておりました。先生方の隣りにいて、その演奏のスケールの大きさに圧倒されながらも、大変貴重な勉強となりました。この経験を心に深く留め、今後も精進して参ります。

アンダースタディ公演2

✿ケルビーノ 大学院博士前期課程2年生
 キャストの先生方が創り出していくフィガロの音楽のなかで、今回のような形で一緒に演奏させていただいたことは、一人で勉強しているのとはまた違う、大きな学びの機会となりました。なにより充実した楽しさを感じることができました。

✿バルバリーナ 大学院博士前期課程2年生
 聖徳大学に入って初めて勉強したオペラが《フィガロの結婚》でした。その時と同じ作品で、自分に役が付き、豪華なプロのオペラ歌手の先生方と一緒に歌えたことに感慨深いものがありました。このような機会をいただいて、今まで歌を勉強してきて本当に良かったと思いました。あの時間は私にとって一生の宝物です。

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大学のオペラ公演を通して、学生たちはひと回りもふた回りも成長していくのですね♪